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「モノビットVRカフェ」の模様をレポート 「感動した」「未知の世界」など初めてのVR体験に驚きの声続出 本城社長にカフェの狙いとVRの展望を聞く

2016年05月10日 09時57分更新

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モノビットは、4月26日~5月5日の期間、HTC VIVEやGear VRによるVRコンテンツが気軽に楽しめる「モノビットVRカフェ」を東京・秋葉原で実施した。今回、イベントの模様をレポートしておこう。

「モノビットVRカフェ」は、VRの魅力発信・普及のため、 VRデバイスを取り揃え、ゲームから映像などVRの魅力を体験できるVR体感型カフェ。豊富なカフェメニューも取り揃えており、待ち時間やVR体験後はもちろん、 VR体験をしなくても普通のカフェとして食事などが楽しめる。

さて、店舗は、レンタルカフェとして様々なイベントに使われている「秋葉原レンタルカフェ」で行われていた。お店は20席ほどで、ステージ上でHTC VIVEのコンテンツが体験できる。体験できるゲームは「PITCH-HIT」と「Skeet」で、ヘッドマウントディスプレイを装着するときに選択する。

「PITCH-HIT」は、広々とした野球場でフリーバッティング感覚でオブジェクトを壊していくゲームだ。片方の手でボールを掴んでトスし、もう片方の手で持ったバットで打っていく。ボールをバットに当てるのが意外と難しいのだが、うまくバットに当たると飛距離も出るので、爽快感も抜群だ。子供の頃、プラスチックのバットで野球を楽しんでいた頃を思い出した。また、遊んでいて思ったのは、バットにボールが当たっている感覚なども表現できると、よりリアルな体験になるのではないかと感じた次第だ。
 

もうひとつのゲームである「Skeet」は、射撃ゲームだ。一発打つ毎にリロードするショットガンを手に持って的を打っていくもので、左手でリロード、右手でトリガーを引くことになる。的を撃つだけでなく、クレー射撃のようなゲームも楽しめる。制限時間内に出てきた的やフライングディスク、鳥、はてはUFOを撃ち落とし、高スコアを狙っていく。クレー射撃では、リロードと発射の動作がなかなか忙しく、高いスコアを狙おうとすると、じわりと汗をかくほどの運動になる。動いている的に当てるのは難しいが、こちらも当たると爽快感抜群だ。
 

このほか、GearVRでは、360度動画が楽しめるVRクルーズが用意されている。本格的なVRをスマホで手軽に楽しめるようにというもので、「恐竜戯画」「初音ミク VR Special LIVE」が人気だそうだ。

今回のイベントで面白いところは、やはりHTC VIVEといった本格的なVRデバイスだけでなく、スマホで体験できるGear VRが体験できることだろう。スマホのVRもかなり高水準のものがあると感じられるのではないか。そして、他の人の遊んでいる様子や反応が自分の席から確認できるところも興味深いポイントといえよう。
 

なお、カフェのフードメニューは、ローストビーフ丼が人気のようだ。記者も実際に食べてみたが、ジューシーなローストビーフがたっぷりと載せられており、肉を噛み締めた瞬間、旨味が口の中に広がる。絶品である。モノビットではオリジナル性の追求だけではなく、本格的な味わいが楽しめる工夫も凝らしたとのこと。またドリンクは、ノンアルコールのオリジナルカクテルもある。
 

本城 嘉太郎 社長にもインタビューも行ったので掲載しておく。本城社長には、今回のカフェ実施の狙いとVR市場の展望、同社の取り組みについて話を聞いた。
 

――:今回、カフェをオープンした経緯を教えていただけますか?

当社の歴史からお話しておきます。私個人として、オンラインゲームにハマり、10年前にオンラインゲームを作る専門の会社を立ち上げ、3年前からミドルウェアとしてリアル通信エンジンの提供を行うようになりました。VRへの取り組みについては、DK1のころからデバイスを購入して研究していました。DK1のころはまだ早いなと思うところもありましたが、転機になったのは、去年の夏頃にサマーレッスンのPVをみて、ここまで魅力的な表現ができるのかと感じたときです。これは絶対に流行る、そして2016年はVR元年になると思い、本格的に研究開発を行うようになりました。

そのなかで、お付き合いのある会社の方々が当社にいらっしゃると、VRコンテンツを体験してもらうようにしていました。業界でも名のある方でもVRを体験したことのないことが多く、実際に体験されるとすごく感動されます。そして、色々なアイディアをいただくことも増えました。業界人でもVRを体験された方が少ないのに、一般の方になるともっと少ないだろうと思いまして、ゴールデンウィーク期間中に気軽にVRを体験できるイベントとして、弊社が店舗・人員など全てを用意し、今回の催しをやってみることにしました。

いまVR機材を揃えようとすると、動作するPCが10万円、ヘッドマウントディスプレイが10万円と高額ですから、まだまだ気軽に楽しめるようなものではありません。ですから、カフェに来ていただいて、VRを体験していただきたいと思いました。1人で多くの方にVRに体験していただき、VRの体験や感じたことを拡散してもらえればうれしいですね。



――:オープンしてからの状況はいかがでしょうか。

オープンしてからほぼ満席が続きました。男女比でも女性も多く、2~3割はいらっしゃいました。年齢は若い方が多く、20代の方が中心ですね。夕方に学生の方、その後に社会人の方がいらっしゃるような状況でした。やはりVRを体験したことがないという方が多いですね。

ゴールデンウィークに入ると、さらに満席でお待ち頂いたりなど、ご不便をお掛けしましたが、VR体験したお客様はすぐにでも他のお客様にVR体験をさせたいというお気持ちから、お使い頂いたVRデバイスを未体験のお客様にお勧めしたりなど、アットホームな雰囲気で期間終了を迎えました。

VR体験頂いたお客様の男女比は変わらないものの、さらに年齢が下がり、10代の方も多く見受けられました。また、ご家族でVR体験をされるシーンも数多くあり、ご興味を持たれる層は幅広いと感じています。

 


――:やはり驚く人が多かったのでしょうか。

そうですね。未知の世界だった、感動したといわれることが多いですね。初日は14時開店でしたが、10時くらいから待つ方もいらっしゃいました。これには私たちも驚きました。


――:GEAR VRのコンテンツを提供した理由は何でしょうか。

GEAR VRについてはスマートフォンでもこんなVRコンテンツが体験できることを知っていただければと思います。提供しているのは360度動画です。そして、ステージでHTC VIVEでより深く没入できるVRコンテンツが体験できます。狙いとしては、GEAR VRで「見る」ところから入り、HTC VIVEで手や体で体験できるVRを楽しんでいただきたいという考えです。


――:カフェの設置された経緯にも絡みますが、VRの普及への見通しは。

高価なPCとヘッドセットを購入する必要があるため、当面はアーリーアダプターから普及し始めるでしょう。次は今年秋に発売するPS VRでゲーマー層に広がると期待しています。またGEARVRのようなモバイル端末を使ったものも広がるとみています。

VRについては、この3カ月くらいでのハードウェアの進化は驚くべきものがあります。いずれはPCに接続しなくてもそれ単体で動くようになり、日常に溶け込んで、スマートフォンのように使える時代がくると思っています。それまでに3回ほどハードウェアの革新が起きると思っています。いまは黎明期で、かつてカバンのような大きな携帯電話で話していた頃のようなフェーズです。



――:高いお金を払って体験したいと思えるコンテンツがあるかどうかも重要と言われますね。

はい。私自身、VRで色々なゲームを体験しましたが、VRに合っていると思ったのは、実在感が出ることで、そのコンテンツの魅力を倍増させるようなものがいいと思います。例えば、美少女ゲームや恋愛ゲームなど仮想の恋愛対象が自分のそばにいて見つめてくれるという状況はドキドキします。あるいはホラーゲームなどもピッタリですよね。

ゲーム以外では、LINEのようなコミュニケーションツールにも可能性も感じます。OculusのデモでTOYBOXというものがあります。初めて体験したとき、ほかの人はワイヤーフレームだけが動いているだけの状態でしたが、「こんにちは」と手を振ると、まさにそこにいるように感じられました。コミュニケーションツールとしてのコンテンツは今後出てくるでしょう。そこにはネットワークが必ず必要になります。当社は、それを支えるインフラを提供していきたいと考えています。

当社では現在、VRチャットや映像を同期させたり、手を同期させたりするミドルウェアを開発しています。今年から来年にかけてリリースしていくことになるでしょう。これらはゲームやコミュニケーションツールだけでなく、建築や医療、ライブなど、今後、VRコンテンツの利用が進むと見られている、あらゆる分野で使っていただけるものになると思います。ぜひご期待ください。



――:ありがとうございました。期待しています。


 
(編集部 木村英彦)




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