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NTT DATA、世界初のプロ野球球団が監修したVR技術による選手のトレーニングシステムを提供開始 楽天野球団が2017年シーズンより本格利用へ

2016年09月05日 15時30分更新

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NTTデータは、プロ野球球団が監修したシステムとしては世界初となるVR技術を用いたプロ野球選手のトレーニングシステムを2017年より提供を開始すると発表した。

本システムは、プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスを運営する楽天野球団が、2017年シーズンより、ファーストユーザーとして本格利用する。

現在、世界中では多くの企業がVR関連ビジネスに注力しており、日本でも市場が急激に拡大。スポーツの活用事例はまだわずかという現状の中、今回提供を開始する独自のVRシステムは、VR技術を用いて、打者が投手の投げるボールを仮想体験することで、試合でのパフォーマンス向上を目指す「プロ野球選手向けトレーニングシステム」。ヘッドマウントディスプレイを装着すると、あたかも自身が実際のバッターボックスにいるかのような状態となり、投手の投球を体験することが可能となる。

今後、NTTデータは、本システムを商用サービスとして海外市場に向けて展開していく予定だ。
 

▲今江敏晃選手のトレーニング模様と本システムによる視聴イメージ
 


■開発の背景

近年、スポーツ業界においては、ICT技術の進展により、スポーツ競技中の映像やスコアデータだけでなく、競技中の選手の動きやボールの移動軌跡など、より精緻かつ、より大量のセンサーデータを取得することが可能となり、これらデータを選手強化へ活用する取り組みが盛んとなっている。

特にプロ野球では、成績データや映像データの活用など旧来からデータ活用が盛んな業界であり、近年ではトラッキングデータの活用など、新たなテクノロジーを用いたデータ分析等も生まれ始めている。

しかし、これまでの取り組みにおいては、大量のセンサーデータを直感的にフィードバックすることが困難な側面があった。その結果、多くの場合、利用される情報は、ダッシュの速度や回数、ボール保持時間などのフィードバックが容易で比較的単純な統計情報に限られていた。

そこで、このたび、選手がセンターデータを直感的に把握し、試合でのさらなるパフォーマンスの向上を図ることを目指し、個々の選手目線のコンテンツを簡易に作成する、NTTメディアインテリジェンス研究所が開発した「スポーツ一人称視点合成技術」により、膨大なセンサーデータから得られた情報を臨場感高く体験可能にするトレーニングシステムを開発した。

■VRシステムの技術的特徴

本システムでは、「スポーツ一人称視点合成技術」により、全周囲映像データを基に、競技中には撮影できない視点での3次元の野球場空間を合成。この空間上に投手の投球映像データを実写で提示し、あたかも打席に立った目線で投球を視聴することを実現するとともに、楽天野球団が独自に取得した投球データを、3次元位置へ正確に合成することによって、個々の選手ごとに異なる打席内での立ち位置やスイング中の頭部位置の変化に対して、常に正確なボールの軌道を再現することを実現した。

これをヘッドマウントディスプレイを通じて視聴することで、プロ野球選手でも違和感のない品質で、打席に立った目線から相手投手の投球動作やボールの軌跡を繰り返し視聴することができ、対戦する投手の特徴や投手を攻略するための方法を試合前に効率的に習熟することが可能となった。

また、プロ野球においては、約7ヶ月間に143試合が行われるため、膨大なデータ処理が必要となりますが、本システムは非常に簡易にVRコンテンツを作成することが可能なため、本システムはシーズン中に、VRコンテンツを更新しながら利用ができ、チーム力の継続的な向上が期待できる。

■楽天野球団における実証および本格利用について

本システムは、2016年シーズンにおいて、楽天野球団にて選手がヘッドマウントディスプレイを装着して投球を仮想体験し、投球のリアリティーや映像クオリティーなどのVRコンテンツのクオリティーを確認する実験を繰り返し、本システムの実現性や有用性を検証を行ってきた。その結果、プロ野球選手が、投手の動作の特徴や球筋、バッティングのタイミングなどを確認し、実戦に活かすことが可能なシステムであると判断。

このような、プロスポーツチームが保有するデータとVR技術の連携により、シーズンを通した選手の能力強化に使えるレベルの品質での運用を実現したのは、世界初の取り組み。本システムは、NTTデータが商用サービスとして2017年より本格提供を開始する予定で、楽天野球団はそのファーストユーザーとして2017年シーズンより実戦での選手強化に活用していきたい、としている。

公式サイト

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