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グリーとVRコンソーシアムが「日本はVR市場で勝てるのか?」と題したJapan VR Summit 2の説明会を開催

2016年10月27日 15時03分更新

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グリーとVRコンソーシアムは、10月20日(木)、東京・有楽町にある日本外国特派員協会にて「Can Japan Win @ VR? - 日本はVR市場で勝てるのか?」と題した「Japan VR Summit 2」の説明会を開催した。説明会では、11月16日(木)に開催される「JAPAN VR  Sumiit 2」のセッション内容と、北米、中国、日本のVR市場の状況と今後の考察についての説明が行われた。

本稿では、説明会の内容と質疑応答を中心にお伝えしていく。


■各国のVR市場の考察、そしてエコシステムの全てが自国でつくられつつある中国

発表会では、グリー 取締役 執行役員 荒木英士氏と、VRコンソーシアム 代表理事 藤井直敬氏 が登壇。荒木氏が、各地域のVR市場に関して述べた。2016年は大手のプラットフォームから製品が出たVR元年であり、VRプラットフォームは、次の大規模なイノベーションであると語った。

ゴールドマン・サックスのレポートでは、2025年までには日本円で8兆円規模の産業になるという引き合いに出し、ゲームはもとより、スポーツや音楽ライブのVR観戦などの市場や、小売や流通をVR空間で行うことや、不動産の内見、遠隔医療などがその内訳になるという。
 

▲グラフ、下がハードウェア、上がソフトウェア


▲VR市場の内訳

 
また、近年中国のマーケットが非常に活発であり、VR市場は8570億円程になると予想されており、中国の特色はエコシステムが自国で作られてつつあるとコメント。

そんな中、日本の市場はどうなのか、同氏は続ける。国内のスマートフォンの出荷台数を引き合いに出し、日本の市場の特性は新たな技術を取り入れるのが早い。ゆるやかに変わっていく国外との推移を比較した。

 

▲国外の携帯市場。上部にある青い線がガラケー、下がスマートフォン。2014年から2015年の間に入れ替わっている。
 

▲国内携帯事情。ガラケーとスマートフォンは2011年を境に入れ替わっている。

次に、日本では他国で廃れつつあるアーケードの文化があり、そういったインフラはエンターテイメントにとっては非常に有利な点であることも挙げた。ハードウェアを自分で揃えると高額になってしまうが、ゲームセンターへの導入で、手軽に体験をできることを理由としている。

更に日本ではクールジャパンの文脈で、世界で通用する強いIPを持っており、新しいエンターテイメントが普及するには、スマートフォン普及時における、『LINE』や『パズドラ』のようなキラーアプリが必要になると述べた。

 

▲2016 VR Industry Landscape in JAPAN。PSVRを初め、ハコスコやFOVEといったハードウェアも登場している。また日本ではコンテンツが多いことも特徴的だ。

続いて日本での投資活動についても荒木氏は触れた。新興企業を育て育む「Tokyo VR Startups」や、コロプラはVR専門のファンドを立ち上げ60億円ほどの規模になっていること、同氏が所属するグリーでも20億円規模の「GVRファンド」を立ち上げ、主に北米に投資を行っているという。

最後に荒木氏は、
新しいテクノロジー登場する際には、すぐに変化が訪れるわけではなく、1年〜10年といった期間で確実に産業と人々の生活を変えていくもの。日本の市場は、テクノロジーの受け入れが早く、アーケードという一般に体験してもらう良い機会がある特有の国であることや、キラーコンテンツに必要なキャラクターを持っていることを挙げ、そういった強みを持つことで、世界でもプレゼンスを出していくことができると締めくくった。
 

▲VRコンソーシアム 代表理事 藤井直敬氏

質疑応答では、藤井氏がVRについて様々な見解を述べた。まず、VRの制限に関して、VRのテクノロジーはエイジディストリクションの必要性と共に、発達の初期、特に10歳以下、現実と自分との関係性をきちんと構築することが必要とし、現実と自分の関係を構築した後に、新しいテクノロジーを使って現実を拡張する。そういう2段階の新しい発達というものが必要ではないかと述べた。

次に、VR酔いに関しては「いわゆる牡蠣と一緒」で、一旦おなかか壊すと、二度と食べてくれず、そうなるとビジネスチャンスを失う。開発者、ハードウェア、ソフトウェアそれぞれの人達は非常に真剣に考えているという。PlayStationVRの良いコンテンツは、2時間つけても全く酔わないので、ぜひ試して欲しいとコメント。

VRによって現実との区別がつかない可能性については、大きな問題になることは、今はたちまちではないとした上で、今後テクノロジーが進み、24時間ヘッドセット付けるような状況になった時は問題が起きる可能性があると指摘。その場合、世界中でどのようなレギュレーションを導入するか、といったことが必要だろうと語った。

現在、VRヘッドセットを使う年齢は、12歳、13歳といった制限がある。しかしそれは、セーフサイドにたった制限で、新しい技術なので、セーフサイドにたったレギュレーションから始まっていると延べた。実際に日常生活で使うようになって、安全性が確認されていくと、そのレギュレーションがじょじょに緩むかもしれないという。

最後に藤井氏は、どこにこのテクノロジーを使うと世の中のためになるかわからない。問題が起きる可能性を考えながら、まずはゆっくりと、真剣に考えて、アプリケーションを考えていくこと。この技術は世界と人の関係性を根本的に変える可能性があるが、僕らはまだその本質を知らないかもしれない。「だからおもしろいと締めくくった。


■Japan VR Summit 2
 

グリーは、一般社団法人 VRコンソーシアム(以下「VRC」)と共に「Japan VR Summit 2(以下、「JVRS2」)」として11月16日(水)に開催することを発表した。

2016年は各メーカーからヘッドマウントディスプレイ(HMD)が相次いで発売されることから、「VR元年」と呼ばれている。第1回目のJVRS1では、VRのプラットフォーマーであるHTC、Oculus、Sonyの事業責任者などが登壇し、約500名が参加するなどVR市場に対する期待を伺わせる盛大なカンファレンスとなった。

第2回目のJVRS2では、北米同様にVR市場が盛り上がっている中国(※)から、「BaoFeng Mojing」のZeng Xianzhong(曽 憲忠) 副社長/パートナー、「3Glasses」のJessie Wang(王 潔) ファウンダー&CEO、「FAMIKU」のFrederick ファウンダー&CEOを招いて、「世界最大?中国VR市場のポテンシャル」と題したセッションにて中国市場の現状と今後について議論するとのこと。

その他にも、「VRアトラクション」や「投資家が展望するVRの収益化」などについて、国内外のキープレイヤーが登壇する。

日時:2016年11月16日(水) 9:00開場 10:00開始(21:30終了)
会場:ロイヤルパークホテル(水天宮)
主催:グリー株式会社、一般社団法人 VRコンソーシアム
運営:Japan VR Summit事務局
参加費:早割(10月25日まで)およびVRC会員料金:32,000円(税込)
正規料金:50,000円(税込)
概要:
VR市場におけるキープレイヤーによるパネルディスカッションの他、協賛および招待企業によるデモ展示を実施。
参加申し込み方法:
Japan VR Summit公式サイトの「お申し込み」ボタンより、チケット販売サイト
(Peatix)へ遷移し、お申し込みください。
公式サイト:http://jvrs.org/
Facebook公式アカウント:http://www.facebook.com/JapanVRSummit

スケジュール:
10:00 - 開会挨拶
10:05 - 11:15 Session I :「VR トッププレイヤーが描く2020年のビジョン」
11:45 - 13:00 Session II :「世界最大?中国VR市場のポテンシャル」
13:00 - 14:15 Welcome Lunch
14:15 - 15:30 Session III:「先駆者から学ぶ~VRアトラクション編~」
16:00 - 17:15 Session IV:「さまざまな産業におけるVR/ARの活用事例」
17:45 - 19:00 Session V :「投資家が展望するVRの収益化」
19:30 - 21:30 Reception

※セッションタイトルおよび登壇者は、予告なく変更する場合があります。
※Welcome LunchおよびReceptionは、軽食とドリンクをご用意した懇親会です。

登壇者:
浜村 弘一(カドカワ株式会社 / 取締役 ファミ通グループ代表)
Karen Zu(Beijing Pico Technology Co., Ltd. / CMO)
川島 優志(Niantic Inc. / アジア統括本部長)
久保田 瞬(株式会社Mogura / 代表取締役 Mogura VR編集長)
Kevin Zhang(Upfront Ventures / Principal)
小山 順一朗(株式会社バンダイナムコエンターテインメント)
Jessie Wang(3Glasses / Founder & CEO)
Joel Breton(HTC Vive / VP Global VR Content)
新 清士(Tokyo VR Startups株式会社 / 取締役)
高橋 泰生(ソニー・インタラクティブエンタテインメント / グローバル商品企画部 担当課長)
田中 章雄(インフィニティ・ベンチャーズLLP / 共同代表パートナー)
田宮 幸春(株式会社バンダイナムコエンターテインメント)
Zeng Xianzhong(BaoFeng Mojing / Vice President Partner)
筒井 鉄平(GREE VR Capital, LLC / Managing Director)
Tipatat Chennavasin(The VR Fund / General Partner)
Tony Mugavero(Little Star Media, Inc. / Founder, CEO)
Toby Zhang(CRCM Venture Capital / Partner)
中嶋 啓之(株式会社ユー・エス・ジェイ / コンテンツ開発室 室長)
馬場 功淳(株式会社コロプラ / 代表取締役社長)
速水 和彦(株式会社セガ・ライブクリエイション / 取締役 施設事業推進部部長)
Frederick(Shanghai Famiku Co.,Ltd. / CEO)

※順不同、敬称略
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