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ドスパラ×デジカインタビュー、PC×HTC Vive・Steam販売視点のVR四方山話

2016年11月21日 13時13分更新

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株式会社ドスパラ リテール事業本部店舗事業部次長
升 淳 氏 (写真左)

デジカ事業開発部バイスプレジデント
岩永 朝陽 氏 (写真右)
 

VRの体験スペースとして多くの人々が訪れる、ドスパラ秋葉原本店5F、VRパラダイス。今日はそこにお邪魔して、株式会社ドスパラ リテール事業本部店舗事業部次長の升淳氏、株式会社デジカ事業開発部バイスプレジデントの岩永朝陽氏に話をうかがった。株式会社デジカは、Steamのウォレットコードや関連グッズの取り扱い、そしてHTC Viveの日本国内向け販売代理店として、Valve社、HTC社と強力な業務提携を結ぶ企業。PCとSteam・HTC Viveの販売という観点から動向まで、幅広く質問する。

――:VRの展開を続けてきて、実感している事はありますか?
升氏:VRのコンテンツが来ている、広がりを見せていますね。7月7日からスタートして、「一過性のものではなく、これは本物だな」というのがビジネス上で感じているところです。ネットが世の中を変え、広く世の中に発展していますよね。VRは、それに匹敵するくらい世の中を変えていくとビリビリ感じました。

岩永氏:ドスパラさんとは去年からGALLERIAでゲーミングPCにSteamをプリインストールするという作業を国内でアナウンスさせていただいて、ほとんどのゲーミングPCにはSteamのクライアントが入った状態になっていました。そこに「HTC Vive」が現れて、クライアントとしてはSteamの環境が必須になってきますので取り組みとしてはスムーズ。

ドスパラさんに国内で最も早く理解を示していただいて、そこに「HTC Vive」が乗ってきて、コンバインで売るというのは難しい話ではなかった。積み上げの中で、升さんを始め社長さんも役員の方々にも賛同していただいて、「じゃあやりましょう!」という意識の中で機動力ができて、4月に向けて販売が決まっていきました。

升氏:新しい技術への理解と咀嚼、「我々のビジネスに対してどれくらいのインパクトがあるのか」というコンセンサスが社内で取れましたので、費用などがそれなりにかかる大きな動きでも早かったですね。
 

――:お客さんにも提案しやすいですよね。ゲーミングPCとSteamが最初からあって、全部揃える必要がない。
升氏:我々は「エコシステム」と言っているんですが、そういうものを綺麗に手掛けていて……勿論そう設計されていて、ハードの部分に乗っかったような形になっています。

――:connect3にて、Oculus Riftの要求スペックを落とすと発表があったんですが、それに対する動きはありましたか?
岩永氏:Oculusさんの事は分かりませんが、全体的な流れとしてハイスペックなパソコンがまだまだ高い。例えば低スペックのPCで低スペックのVRが動くものはハイエンドからローエンドまで幅があるので、皆さんがマーケットを見出してアプローチされる事はあると思っています。

VRの入り口としての「ハコスコ」、「PlayStationVR」、「Oculus Rift」、「HTC Vive」であって、みんな運命共同体で「この産業がどれだけ浸透して、どう次の技術につなげて行くか」というところをやっているので、意外とみんな仲が良かったりするんです。まずパイを大きく育てていって、その後に競争する、というような形にできればいいなと思っています。

――:今は黎明期から開拓期に移り、来年の普及に向けて進んでいく段階ですしね。
升氏:まだイノベーターが動いている状態ですし、マジョリティまではまだ届いていませんね。コマーシャルの部分ではソニーさんの貢献が大きいと思うので、VRというものを世の中に啓蒙していただいて、その上で各々の持っている特性を延ばし、同じカテゴリの中で自分のやりたい事に合ったハードを選んでいただく。

その前に「VRってなんなの? どんなベネフィットが自分にあるの?」とマジョリティの人達がまず思えるくらい世の中に浸透しないと、狭いパイを奪い合っても仕方ありません。開発費にもすごいお金がかかっているでしょうし、しっかりマーケットを育てて欲しいです。

岩永氏:HTCさんもSteamもドスパラさんも、エコシステムに入っているみんなが「VRを広げていく」という気持ちで訴求しなければならない。だから「VRパラダイス」を作ると聞いた時に「すごいなと」思って(笑) どこまでくらい持つのか分かりませんし、投資対効果を考えた時にこれだけの人員とスペースを割いたのはドスパラさんの企業努力で、VRを広めていくというところに立った決断だと思っています。

升氏:一番ぐっと舵を切ったのが、社長が体験した時に「これはすごい」と感じたところ。立場を抜いて、エモーショナルな部分で「すごい」という体験だった。ドスパラがこれをどう世の中に広めていくかと考えた時に、我々のお客様はイノベーターが多いので、そういった方々に届ける役割を担い、VRとドスパラ、GALLERIAと、ブランドがトップを獲れる、そのタイミングは今しかない! とアクセルを踏みました。

岩永氏:オンラインで「HTC Vive」の販売を開始していない時、まだ当社にも少数しかなかった時に「貸して欲しい」と言われたんです。その時「全社員に浸透させなければいけない、分かってもらわないと売れない」と強く言われました。体験に時間のかかるVRを短期間で決め全社員が体験しているところを見て、パートナーとして、仲間として嬉しかったですね。

――:VRの特徴って、体験した人が「あれはこうだった、これはこうだった」と発信いくところだと思うんです。
升氏:まさに一月の僕がそうでした(笑)

岩永氏:口コミなんですよね。クロマキー合成された画像ならともかく、HMDを装着した姿だけFacebookなどにあげても全然面白くない。反応がないんですよ。画がみんな同じでSNS映えしない。

升氏:VRパラダイスにも、「一度体験をした後に友達を連れてくる」というパターンが多いですね。それを口実にして「もう一度体験したい」という側面もあるんです。体験した人が口では伝えきれなくて、「タダだからやろうよ」って(笑)
 

――:ドスパラさんからデジカさんへの要望や、ユーザーからの要望などは消化していますか?
升氏:二人三脚の部分が大きいので、色々な話を一緒にしています。
岩永氏:要望なども聞いていますが、まだまだ始めの段階。ユーザーさんがどう使っているかなど、国毎のデータも集まっている最中です。まだまだ色んなデータがこれから出てくる状態なので、密に連携しながら、HTCさんも含めて話をしています。ドスパラさんはwebなどでユーザーさんの体験した情報を公開しているんですが、あれは非常に重要な情報で、デジカやHTCさんだけではなく、VR関係の方々にとって重要なメッセージも入っているんですよ。

升氏:「お客様の要望」という形のフィードバックです。一部を出すと、皆さんケーブルが気になるようですね。ここでは上部にレールを設置してケーブルを通しているんですが、その邪魔な部分がなかったらもっとすごいよね、というお話があります。だから早くケーブルレスにしてください!(笑)

岩永氏:ケーブルが無ければ間違いなく使い易いですからね。「ハコスコ」みたいにすぐ付けられるといいんですが。ヘッドフォンも毎日使われていると一体型の方がいい……というお話はよく聞きます。「VRDC(Virtual Reality Developer Conference)」という海外のイベントでも音がキーワード、フォーカスされていました。コンテンツを作っている方々から音に関する発表があったので、メーカーサイドもこれからまた変わってくるのかなと思います。

――:HTC Viveの購入者って、実際どの程度のマシンスペックを求めているんですか?
升氏:1070(GeForce GTX1070)以上ですね。うちのお客様は慣れた方々なので、GALLERIAなどのゲーミングPCを持っていなくてもVRパラダイスでVRを体験して、PC合わせて購入される方もいます。

岩永氏:ハコスコみたいなものもあるので、「それだけ買えば遊べる」と考えている方も多いんです。モニターはあるしアプリはDLすればいいし。だから「パソコンを持ってなくても遊べる」「パソコンであればどれにつなげてもできる」と考えている方もいる。その認知を上げていかなくてはなりません。

升氏:うちのお客様はその辺り熟知されている方が大多数なので、HTC Viveとの親和性が高いんです。持っているPCのグラボを変えて、と。これを機にグラボを買っちゃう、という方もいらっしゃいます。

――:connect3以降、低スペックでもOKという話が出てからPCの買い控えはありますか?
升氏:その変動は、データでも出ていません。まず情報がないので分析もできませんし、僕の耳にも入っていないので影響はないと思います。

――:購入者の方々が知らない可能性もあったり。
升氏:恐らく、PlayStationVRが出るまでHTC Viveをどうしようかと迷っていた方はいたと思うんですよ。HTC Viveを体験できる場所はいくつかあったんですが、PlayStationVRを体験できる場所は少なかった。タイミングを計っていた方はいると思います。

――:正直なところtouchの方が使いやすいかなあ、なんて部分もあるんですが、HTC Viveのコントローラーって新しいものが出たりするんですか?
岩永氏:我々が聞いている部分ではないんですが、以前valveさんがLighthouse、センサーをライセンスフリーで技術公開すると発表されました。ですから、webサイトの卓球のラケットのようなものもこれから出てくるんじゃないかと思います。パーツ類は来年発表がありそうです。

――:色んな種類の周辺機器があったらいいなあ(笑)
升氏:やはりコントローラーのニーズが一番あると思います。後は、地味なんですが補助具。ケーブルをガイドするものや、センサーを立てる・グリップするもの。個人のお客様には決まった環境があるので、その中でVRの体験環境をどう構築するか、環境の構築要素も非常に重要かなと。また、機器を常時出しっぱなしにできるお宅も多くはないでしょうから、昔ファミコンにあったような機器一式を片付けられる整理箱ですね。

岩永氏:以前「テレビを売っていてもあまりマージンは取れないが、テレビ台を売るとマージンがプラスになる」と聞いた事があって、簡単に持ち運べるものも必要になりますね。
 

――:数千円で買える安価なVR機器の販売状況は?
升氏:力を入れている訳ではないんですが、上海問屋で扱ってはいます。ある展示会で物販出展してみたんですが、VRに造詣の深い方々に「これは何?」と聞かれて、かなり売れたんです。我々は毎日見ているからみんな知ってるんだろうと考えていたんですが、予想外でした。HTC Viveなどをすぐには買えないという時に、手土産に持って帰りたいと購入されました。先ほども口コミの話をしましたが、VR体験の入り口として家族に広げる、というな流れでしょうか。

――:ただし、簡易なものは酔いやすいと……1プレイ5分くらいでしょうか?
升氏:目がすっごい疲れるんですよね。スマホの距離も近いですし。我々が独自に開発者さんからお預かりするコンテンツもあるんですが、酔いが酷いものについてはお客さまには出せないので、必ず検証してお蔵入りになるものもあります。初期にデジカさん、岩永さんにも言われたんですが、VRというものはまだ世の中に浸透していないので、初めてそれに触れた方の体験が酔って散々なものだったら「VRなんて!」ってなっちゃう。それは避けたいんだと言われていまして。

その部分は残っているんです。「ドスパラに行って辛くなっちゃった」ではブランディングできていない、「パラダイスじゃないじゃん!」ってなっちゃうので、その辺りはお客様のメッセージも参考にしながらやっています。

岩永氏:最初に嫌な体験をすると、二回目以降にそれが残っちゃうんです。コンテンツの作り方の問題で、例えば移動で酷く酔ってしまうと、「プレイしたい」ではなく「外したい」になってしまう。その時点でコンテンツを楽しめていないんで、Steamに700以上あるコンテンツの中でも一番いいVR体験というものをやっていただきたいなと。
 

――:HTC Vive、Steam、VR機器的に「ビジネス」は成功しているんでしょうか?
岩永氏:HTCさんからのアナウンスでViveは14万台市場にありますし、今年の年末にかけてVRコンテンツは増えていくと思います。実は私たちもSteamに対するパブリッシャー。ですが、マネタイズとなってくると厳しい。今開発している方々はノウハウを溜め込んでいる状態なので、マネタイズに甲乙付ける段階ではないのかな……ってのは海外にいても意識します。

現在、海外でVR・ARに流れ込んでいるファンドの金額は途轍もありません。そこでアーリーアダプターが試行錯誤してスタートできなくて、でも、「この機能をアップしたらユーザーがこういう反応をしてくれた」という勉強を各社さんはやっているので、出す事が重要かなって思っています。お金はノウハウの蓄積などの後に付いてくるものだと考えているので、「VR=儲かる」のではなく、「VRはどう使えるか?」を一番始めに近くで見て、ヒントを得られる、と見ている人は多いんじゃないでしょうか。

――:Steam自体は北米が一番ですか?
岩永氏:いえ、これはコンテンツによって違います。コンテンツの内容とリージョンが全然違っているんで、一概にアメリカだけとも言えません。こればかりは出してみないと分からない。中には面白い動きをしているタイトルもありますが、日本はこれからだと思います。GTMF(Game Tools & Middleware Forum)でも、Steamでの販売方法や、どうパブリッシュするか、訴求はこうですよ、と2年程やっていますが、まだ認知度が低い。日本でキャンペーンやプロモーションをやっている訳ではありませんから。

Steamにはとんでもない数のコンテンツ、10,000近い数のコンテンツがあるんです。しかしPCゲーム業界は本当に小さいので、「こんなに遊べるゲームがある!」という事がまだ知られていません。だからドスパラさんともSteamのプリインストールをやらせていただいているんですが、まだまだ認知度が低い。「SteamVRのコンテンツも700くらいありますよ」と言うと驚かれるんです。コンテンツの価格帯も安いんですが、それももっと高いものだと思われていたりする。

升氏:日本のゲーム業界の慣習もありますよね。7,000円から15,000円の間で買い切り、それでゲームをやってきた世代も多いですし。

岩永氏:「実はこんなコンテンツがある」という紹介を、誰かがキュレーターみたいな感じでやる必要があるでしょう。

升氏:「エコシステム」ですから、エンドユーザーさんとの直接のやりとりがある我々の役割かとも思うんです。このハードでこのソフト、このエコシステムこんな形で楽しめますよと伝えていって、初めて「欲しいな」と感じてもらう。VRって言うキーワードがあって、HTC Viveというプロダクトがあって、それに付随するPCがあって、その中にSteamがあって、これらがそろって初めてVRの体験が成立してくる。ハード、PCに光が当たっているが、その二つに比べてSteamに光が当たっていない。しかし一番重要なのはコンテンツです。
 

――:先日ユーザーさんに「コンテンツがまだ揃ってないから機器を購入しない」と言われまして。
岩永氏:そうなんです、まだまだ知られていないんです。決済もWebMoneyなどの日本の決済システムを導入しているんですよ。実はWebMoney、BitCash、コンビニ、クレカ、銀行振込にも対応しているんですよ。「Steamでどう買うの」「何があるの」という二つが分かっていなくて、そこをデジカとして広げていかなくてはならないと思っています。

――:インディー開発者は、多くがSteamやOculus storeでの提供ですよね。あれだけの優良なコンテンツを知らない、パッケージになってないから買わないというのがもったいない……。
岩永氏:例えばあるメディアが「KONAMIさんはメタルギアを今後PCゲームでやります」と言った時に、「PCゲーム」という言い方だと「PCでできるゲームかな?」で終わってしまいます。つまりメディアはSteamをゲームプラットフォームとして見ていないんです。1億5000万人のユーザーがいるのに、Steamという言葉がメディアの中でもあまり広まっていないなと感じましたね。

これからSteamリンクとSteamコントローラーみたいなものが出てくると、なんの遜色もなく家のテレビでゲームができる。コンテンツ数が8,000タイトルあるとなると、また違う楽しみ方ができるでしょう。HTC Vive用のPCさえあれば、ハイエンドのゲームがほとんどプレイできてしまいます。それを知らない方も多いので、そこは自分達もなんとかSteamをプリインストールしていただいて、足並み揃えてチャレンジしています。

――:フリーソフトでもかなりの時間遊べますからねえ。
岩永氏:そうなんです! 結構フリーソフトもあるんです。PCゲームというと40代くらいの年齢層なんですが、意外と若い方が遊んでいるんですよ。僕らは実際にSteamをTGSなどの物販ブースで扱っていたんです、『Counter-Strike』とか『Dota』とか。そこに来る人達の多くは大学生。F2Pをやっていた若い世代の方々がいるんだなと肌で感じています。
 

――:正直な話、「VRの勝ち組」はどれになりそうですか?
升氏:現状だとやはりHTC Viveが勝ってると思います! 一番大きいのは体験が他のものと差別化できている部分だと思っていて、VRの本質を一番システムに反映させているのがHTC Vive。PlayStationVRだと、まずは資産として持っているタイトルを短期間でVRに対応させる、みたいなところがまだまだですよね。Steamにあげてくる人達は本当に色んな開発者さんなので、VRならではのコンテンツをあげてきています。

岩永氏:HTC Viveだけは業界を跨いでいると思っています。ゲーム業界スタートのルームスケール・ミリ単位でトラッキングできる性能の高さが、医療業界、スポーツ業界色んなところで活用できる。ちょっと前にVR等映像研究の話をする場で登壇させていただいたんですが、「センサーなどを使ってこういう研究をしましたと」いう場で使用されていたのがKinectだったんです。トラッキングが非常に弱いものを使って発表していたのが今年。

そこにHTCさんが機器を持ち込み、大学側の方々に体験させて驚かれている場面を間近で見て驚きました。研究をやっている人達は一番情報を得ていて然るべきだと勝手に思っていたんですが、現状はまだまだギャップがあった。だからゲームだけではなく、今後は様々なところに広がっていくと思います。

――:ゲーム、医療関係、コミュニティ、不動産関係もありますね。
升氏:当社に法人営業部隊もいますが、法人でもHTC Viveの引き合いがあります。開発者もそうですが、ゲームだけじゃないというところで広がりがあります。

岩永氏:その中でもPCというのは重要だと思っていまして、360度カメラで撮ってレンダリングする時にパフォーマンスが生まれるので、コンテンツがリッチになっていくに連れてパソコンは重要な役割を占めていく。パソコンの進化とHTC ViveやVRというのは、一緒に密に連携しながらいいコンテンツが出てくると、ハードもそれに応じて……という部分を強く感じました。

――:下品なんですが、その、R18目的のお客さん、いますか? 実は以前ある方にオリエンタル工業みたいなところと協業するか聞いてみた事があるんです。
升氏:直接の話は聞いていませんが、一定数は居るかと。我々も大っぴらに「R18推奨モデル!」なんて書きませんけど、コンテンツとしてそういったものが技術を牽引しているという事は分かっていますので、ニーズはあるでしょう。マーケティング的にはないと言えません。

岩永氏:分かり易いですからね。イメージが付くものは普及するので、切っても切れない関係でマーケットとしては出てくると思いますし、役割を担うと思います。我々がそれをやるかと言うとやらないでしょうが、然るべきマーケットにはなるでしょう。

――:今後は老人ホームや介護施設向けのVRコンテンツなど、医療的な側面でのケアも必要になってくるんじゃないか、とも思っています。
岩永氏:絶対に出てきますよね。研究されている研究所などもあって、VRってメディケーションと言われるもの、目を閉じる、耳を澄ます、リラクゼーションでも威力を発揮するんです。スポーツだとメンタルトレーニングですよね。だからメンタル系のものだと精神統一も含めてVRは使えるんじゃないかと思っています。寝たきりの方や気力のない方、そういった方に兆しとしてVRを使って伝えていって、そこで彼らの眠っているものをゆり起こすと、そういった事も期待されているようです。

升氏:ゲームだけと決めていないので、ヒーリングなどでも訴求できるものがあれば、あらゆるシーンあらゆるカテゴリでできるものであれば、条件が揃えばやりたいですね。
 

――:Steam内で話題のタイトルってなんでしょう?
『Raw Data』『TiltBrush』は話題にはなりますね。色んなクリエイターさんが使って、アウトプットが見えるんで、クリエイティブツールみたいな感じで注目を集めています。
 



――:VR用PCとしての販売はどんな感じでしょう?
升氏:当初期待した程動きはありません。ただ、VR用に買っているんだろうなあ、というPCは出ている実感があります。グラボも10シリーズ(GTX)を購入される方が9000番代から通常の換装の方なのか、HTC Vive由来なのか分からない。1070も1080もどういう要因なのか切り分けられません。FPSなのかどうかも分かりませんね。その辺りの分解は元々しにくい業態ではあるので、用途は図りかねる部分があります。

――:では、2017年に発売されるVR機器への期待と展望を。
岩永氏:新製品の内容などを聞いていない中では、全体的な価格帯が手の届きやすいところにいく……いうのがマーケット全般に思うところです。PCの価格でもそうですし。価格帯がユーザーに添うようなものになってくるというのはブレイクスルーにもなりますし、期待が大きいと思います。そこは市場原理としてあるので、2017年にどうなるのか、に期待したいところですね。

升氏:我々はそれを広めるポジションなので、新しいものが出れば、お客様に届ける接点として、より良い体験とともに業界最速で取り組んでいきたいというところです。後はPCを中心としたハイテク・新しい体験を、「ドスパラに行けば詳しいスタッフが色々教えてくれる」と感じていただければ。お客様とメーカーサイド、技術サイドとして世の中に貢献していきたいなあというスタンスを貫きたいと思います。

――:ありがとうございました!
 
(取材・文:ライター  平工泰久)
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