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【JVRS3レポート】SIE、Microsoft、HTCの3社がそれぞれの立場で語るVRを使った未来とは 

2017年10月17日 12時05分更新

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10月11日から13日にかけてグリー株式会社と一般社団法人VRコンソーシアムが主催、日経BP社が共催する「Japan VR Summit 3」が開催された。

同イベントは全てのVR関連及びVRに関心のあるエグゼクティブを対象としたカンファレンスで2日目となる10月12日にはプレミアムセッションを行った。

​本稿ではその中のセッション「グローバルVR/AR12兆円市場へのロードマップ」の模様をお届けする。

セッションではモデレーターとして一般社団法人VRコンソーシアム 代表理事であり、ハコスコ 代表取締役の藤井 直敬 氏が務め、パネリストとしてソニー・インタラクティブエンタテインメント グローバル商品企画部 担当課長 高橋 泰生氏、日本マイクロソフト 業務執行役員 本部長 三上 智子 氏、HTC Corporation VP/VR New TechnologyのRaymond Pao氏らが登壇、それぞれの立場からVR/ARの現状と未来を語った。
 

▲藤井 直敬 氏。一般社団法人VRコンソーシアム 代表理事であり、ハコスコ 代表取締役。

最初のテーマは、「VR市場の成長がスローであることへの悲観的かどうか」についてYesかNOで答えるというもの。2016年のVR元年の盛り上がりに比べて、市場の熱量が低くなったのではないか、と各社の現状認識を行った。

すると答えは3人とも「NO」だという。セッション名にあるよう「12兆円」の中で各々メーカーがどれくらいのシェアを考えているかは難しいとしながら、高橋氏は「大きく広がる市場の中、プレイステーションというプラットフォームとビジネスやっていきたい」と今後の展望を語った。

また三上氏はVRを"市場"として区切ること自体が2、3年後には意味のないことになるかもしれないと予想していた。というのも、Windowsプラットフォームの基礎機能には3Dで開発したオブジェクトを、日常に投影する機能がある。

これによってVRやMRといった垣根がなくなり、「人とのコミニュケーションの仕方も変わっていくのではないか」とした。Microsoftはそういった部分にも大きく貢献して行きたいという。

一方でPao氏はHTCの「VIVEをエコシステムにしたい」と発言。只のハードメーカーに留まるだけではなくVIVE STUDIOやVIVEPORTといったコンテンツの開発やプラットフォームへの投資を行い、コンテンツを収入源にしたいと語った。
 

▲ソニー・インタラクティブエンタテインメント グローバル商品企画部 担当課長 高橋 泰生氏​

次のテーマは、「お互いのプラットホームをお互い褒め合う」という内容だ。高橋氏はWindows MRのヘッドセットを使用した際に驚いたのは、PCに挿せば簡単に使えてしまうことを挙げた。VRの接続にあたっては初期段階で色々やることが多いため、その心理的障壁を下げたのは大きいとした。

三上氏は、HTC VIVEをVR領域のキーイノベイターとしても過言ではないとし、VRの世界観と言うものをいち早く世に広め、その良さをより多くの人に知ってもらい最初の普及をしたところだとした。そしてその知見からプラットフォームやコンテンツといった領域に広げていき、エコシステムと市場に大きなインパクトを与えたと付け加えた。

更にPAO氏は、PlayStationを多くの開発者の居るプラットフォームで、そこをベースにしたクリエティビティがVR開発にも現れていると話した。
 
▲日本マイクロソフト 業務執行役員 本部長 三上 智子 氏
 
続いてのテーマは、「Apple」だ。否が応でも注目を集めるAppleだが、ARKitをリリースし、実際色々なARアプリが配信がある。今後AppleはARを軸として入ってくるのが実感だと思うが、それに対してどう考えているかというものだ。

これに対して三上氏は、まだ見えないところがあるものの「iPhone Xは開発者をエキサイトさせる」と答えた。Pao氏はiPhoneに対して「ARに対応したパワフルなメディアだ」としたが、ARKit を使ってどのように収益を上げていくことができるのか、そしてそれがいかに長期にわたってビジネスモデルとしていくことができるのか、きちんと見ていく必要がある思うと語った。

藤井氏は、VRになじみのない人たちはあんまりお金を払いたがらないと指摘。ただ一旦知ると、コンテンツへの期待値が上がり、今まで100円払うのも嫌だった人が3000円位までなら払うと言うフェイズになっているというVR領域の現状を説明した。

「体験しないとわからない、でもそれを旨を引いてきて水を飲ませるみたいなもの」そこが難しいところで、最初の体験を超えないとランクアップしていかないとした。(藤井氏)

更にAppleに関しては何をするか全くわからず、期待をしているが、プレイヤーから見たら脅威でもあるとした上で、ドキドキしながら1ユーザーとして見守っていくというのが現場ではないか」と藤井氏がまとめた。
 

▲HTC Corporation VP/VR New TechnologyのRaymond Pao氏

次のテーマは「日常生活にVR/ARが溶け込むには」という内容だ。

高橋氏は、デバイスを被ることの障壁がものすごく高いという事を挙げた。被ることが気にならないサイズの小ささや、ケーブルレスといった物理的な点について指摘し、その一方で「日常生活に溶け込むことが重要なのか?」とし、「日常の溶け込む事と非日常で凄い体験をするか、VR/ARのアプローチとしては、色々あるのでは」と語った。

Pao氏は、VRは医療や教育といったエンタープライズという面と、PCやモバイルとは異なる新たなゲームという面があり、この両面で日常に溶け込む方法だと話した。

三上氏はこれらの発言に同意し、処理能力の高くハードウェアとして快適性を持ったデバイスはかならず来るけれど、どれだけ早く業界全体がそれを提示できるかという点をあげた。

さらに同氏はソフトウェアの面として、普段コミュニケーション時の仕様などいかに日常生活で使うかという点、そして最後に、建築業界などでホロレンズの実用例などを挙げ、B to B to C  での広がりという3軸で境界性を超えることが来るのではないかと展望を語った。


話は変わって、藤井氏は久しぶりに満員電車に乗ったところ、みんな不機嫌そうな顔をしていたことに気づいたそうだ。「何故こんなこと我慢しているのだろう。VRテクノロジーを使ってリモートワークにすればいいのに」と言うエピソードを披露していた。

というもの最後は、「VR/AR/MRが融合したXRな世界が未来をどのように変えるか」というテーマであったためだ。

では、社会がVR/ARテクノロジーを使ってどういう風に変わるのが望ましいのだろうか。

高橋氏は、瞬間的にどこにでも行けるという点と、現実的にない世界に行けるところが非常に面白い点であり、想像の世界に行けるという点を強化するとおもしろいのではと回答した。

三上氏は、VR/AR/MRが融合した世界は、今後コミニュケーションのあり方を変えると思っているという。地球の裏側にいるチームメイトとあたかも同じ空間を共有して隣にいるかのように会話ができるのは技術としてもう可能で、それが確実に皆さんに届けられる世界、身近に使える世界が訪れると今後の展望を語った。

Pao氏は、現実の制約を解き放って想像の世界に行く、何時でも、どこでも誰にでも会いに行けるって言うのが究極的なゴールではないかと思うと答えた。

最後に藤井氏は、「VR/AR/MRテクノロジーを使うと時間と空間という、人類が生まれてから縛られていたそういう制限がなくなる。考え方も違うし、社会の仕組みも変わっていくと思う」と話し、「VRのテクノロジーのインパクトは過去にない衝撃を人の文明に与える可能性があり、それを楽しみにしています」とセッションを締めくくった。
 
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