サイバーエージェント、VR制作などを行うAVATTAを子会社化 数百体のスキャン実績から架空人物モデルの作成も
2018年03月30日 12時40分更新
サイバーエージェント<4751>は、3月30日、世界有数の3Dスキャニング技術を保有するAVATTAの発行済株式の全株式の取得を決定したと発表した。
AVATTAは、国内初・世界有数のフォトグラメトリー(※1)システムにより、AR/VRのほかテレビCM向けの3Dコンテンツおよび関連映像の制作等を行っている。AVATTAは数百体のスキャン実績と当該データアーカイブも保有している。
同システムではパーツデータの組み合わせにより架空人物モデルの作成も可能であり、広告配信ターゲットに最適化された架空人物モデルを創造することもできる。AVATTAはこのような最先端のフォトグラメトリー技術とその知見を基盤とし、人物や街並み、室内といった高品質な3Dモデルのデータ化推進をすすめ、オリジナルアバターの制作や各社CG事業に関するコンサルティングなどを業務展開している。
サイバーエージェントではAVATTAの全株式を取得し、グループ会社である3DCGによる動画広告制作に特化したCGチェンジャーと連携することで、実際に撮影することなく完成するハイクオリティなCGによる3DCG動画クリエイティブを提供し、企業のマーケティング活動に貢献する次世代型3DCG動画広告配信の実現を目指す、と説明している。
なお、AVATTAの社名及び組織は現体制を維持し、現社長でプロのフォトグラファー・マルチクリエイターである桐島ローランド氏が継続して社長を務めるという。
※1 被写体を複数のアングルから撮影した2次元画像の静止画から、テクスチャを含む高精細な3Dオブジェクトを作成する技術。リアルな3Dモデルをゼロから作成するよりも早く、低コストでハイクオリティな3Dモデルを作成することができるため、最近では映画やCM、ゲームやVRコンテンツなど様々な分野で使用実績があるという。