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【イベントレポート】カプコンクリエーター陣が登場 随所にこだわりを見せた『バイオ7』開発秘話とは…『バイオ7 GE』発売記念トークイベント【後編】

2017年12月19日 11時56分更新

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カプコン<9697>は、東京・お台場にあるコニカミノルタ VirtuaLink in DiverCity Tokyo Plazaで、12月14日に発売する『バイオハザード7 レジデント イービル ゴールドエディション』発売記念トークイベントを開催した。

当日は、シリーズプロデューサーである川田 将央氏(写真右)、プロデューサーの神田 剛氏(写真・中央右)、アートディレクターの地 宏之氏(写真中央左)、サウンドディレクターの鉢迫 渉氏(写真左)、そしてバイハザードアンバサダーでありタレントのてんちむ(写真中央)さんを迎えてのトークショウを行った。

本稿では、『バイオハザード7 レジデント イービル」(以下、バイオ7)のクリエーター陣による開発秘話をお届けする。



■『The Game Awards』のVR部門の勝者、『バイオ7』で随所に見せたこだわりとは



簡単にアートディレクター・サウンドディレクターという職の説明をしておこう。

ゲームファンにとってはよく聞く言葉だが、実際にどのようなことをしているのだろうか。

今回登壇したアートディレクターの地 氏と、サウンドディレクターの鉢迫 氏それぞれが、その役割をまず語ってくれた。

まずはアートディレクターだ。この仕事は、開発ディレクターから、受けたゲームのイメージをどう絵に落としこむか、どのような体験に落としこむという部分を、ゲームの立ち上げから仕上げに至るまでを行う仕事となる。

次にサウンドディレクターだ。アートディレクターのサウンド版とも言え、ゲームの中のあらゆるサウンド、効果音からキャラクターの声、音楽といったすべての部分の監督・ディレクションを行う。

その仕事の中には音楽の収録や声優・役者のボイスの収録、現場での演出、スプーンの音の設定にいたるまで行っている。



『バイオハザード7』は「PlayStation Awards」で3冠を達成、「The Game Awards」でもVR 部門の勝者にもなっている。

同タイトルのコンセプトは、今まで以上に恐怖に着目して開発を行っている。実際にプレイヤーの評価もすごく怖かったかという声が多かったそうだ。

「そういった恐怖に対して"真摯"な作りが、「PlayStation Awards」や「The Game Awards」での受賞に繋がったのではないか」というのが、川田氏の見解だ。

そこにはもちろんアートディレクターの地 氏やサウンドディレクターの鉢迫 氏のグラフィックとサウンド面での貢献があったこと。

またVRの製作と共に、カプコン独自のゲームエンジンである「REエンジン」での開発を行っており、様々なチャレンジの全てがクオリティに結びついたと川田氏は説明した。

神田氏は、「VRへの完全対応が大きかった」と語った。同タイトルのリリースまでにあった血の滲むような努力によって、本当に大きな評価をもらったとその手応えに満足気だ。

アート周りでは地 氏によると、徹底的にこだわったとのことだ。開発中に初めてVRつけて歩いた時に体験者が固まったという。開発が進むにつれ絶叫する人も出たようで、「これはいける」と思ったと語っていた。

こだわりという点ではもちろんサウンドも同様だ。川田氏によると、恐怖を構成する成分としてサウンドの割合は非常に大きいのだという。

鉢迫氏は、サウンドに関しても恐怖を演出する、そこで見えない敵を演出し恐怖というプレッシャーをかけていったとのことだ。

ヘッドフォンを使ったサラウンドで開発しており、VRと組み合わせたときの臨場感を是非試して欲しいとアピールしていた。

そしてどのセクションにおいても、初期のコンセプトがしっかりしていたので、クリエイターが何を作ればいいか明白だったというのが開発を行うにあたっての非常に大きな点だったようだ。




続いてはテーマトークだ。最初のテーマはキャラクターについてだ。

『バイオ7』に登場するキャラクターの個性は非常に強い。川田氏は、ベーカー家がここまで愛されるのは意外だったという。

本当に個性的なキャラクターになったのが、評価の高かった要因ではないか。その立役者はジャックでE3で初出したときの反応と、"ファミパン"という言葉が印象付けたのではないかと見解を述べていた。

またリアルさにこだわっており、ヒーローではなく人間に近く、見た目もどこか人間臭さがある。そう見える要因の一つとして髭や髪の毛と言った部分の技術の高さだ。

地氏によると「地味な部分だが、手がかかっている」のだそう。ミアの髪の毛長さにはキャラクターが動くと思い通りにならず、苦戦したというエピソード披露されていた。

さらに怖さも演技の一部として、キャラの"形"だけではなく"動き"も恐怖に反映するとこだわりがあったという。

またサウンド面では、そのキャラクターたちの声や台詞も印象的だ。

"実際にいそうな人達"、そんなリアリティのある絵だったので、ボイスに関しては人間臭さや泥臭さといったアクターを選んで、役者さんと一緒に、演技を作っていくという手法を取ったそうだ。

川田氏はベーカー家に関してはDLCのドーターズで前日譚が描かれる中では温かい家族の形を見ることができる。そういったところも「バイオ7GE」で、DLCも含めて楽しんで欲しいと語っていた。



続いては女性の強さに関してだ。『バイオ7』では"ミア"と"ゾイ"という二人のヒロインが存在しており、女性の強いというのも非常に大きなテーマとして書かれている。

神田氏曰く、「女性キャラの立ち位置、彼女たちによって、ストーリーが成り立っている面白さがある」と話した。

実際に本編の最後では二人のどちらを選ぶかという究極の選択は今回の一つの大きな楽しみでもある。

またヒロインたちの造景に関しては、悲壮感があるけれど、ヒロインでなければならないという点でのバランスが非常に難しかったようだ。

ベーカー家のように一般人をシミや凸凹の表現でリアリティを増すことは簡単だったようだ。

ただヒロインに関しては悲壮感があるけれど、ヒロインである点もあり、開発中では小汚くしすぎて「助けたくない」と思ってしまうバージョンもあったそうだ。

またヒロイン像としても、いわゆるか弱いヒロインにはしたくなかったという。

その結果、一般人に近い存在でありながらも、どこか『バイオハザード』らしい意志の強さと、自立した女性として描くことが出来たとのことだ。



次のテーマは主人公イーサンだ。『バイオ7』のプレイヤーの体験は、イーサンの体験だ。そのためあえてイーサンの個性は出さないようにというのが当初からの考えだったという。

顔も出てこないため、イーサンの手、その手の表情の豊かさ、そこにこだわって開発をしたという。

例えばドアを開ける時の手。手の出るタイミングスピード、当て方にも専用のプログラムがあり、手専用のモーションキャプチャーを独自にやっていて、長い時間をかけて開発したそうだ。

このこだわりに関しては、主人公は"手"だと明確に位置づけたところもあったと川田氏は語っている。

そんな手が主体のイーサンだが、「バイオハザード」シリーズ史上初めて?警察に助けを求める主人公でもある。

鉢迫氏は、そんなイーサンを「一般の男性」と捉えて台詞を構築していったそうだ。

窮地に立たされる中、警察にナイフを渡されるシーンがあり。今までの主人公であれば、「これでなんとかしてやる」というヒーロ感が出そうな感じにもなりそうだ。

だがイーサンは等身大のキャラクターのため、「ナイフだけか、何だよ」といった反応になる。

こういった"自分ならそう言ってしまう"という感覚を残したかったそうだ。

なお余談として語られたのは、劇中でホラースポットへの取材映像を行っているスーワゲーターズのピートはカプコンの中の人なのだとか。

そのため、社内でばったり出会うと開発陣はドキッとするとのことだ。



続いては『バイオハザード』でも重要な要素である戦闘のおもしろさに関してだ。

今回から視点が「アイソレートビュー」という1人称視点になっている。つまり戦闘の部分ではFPSとなり敵との距離感も非常に近くなっている。

主人公のイーサンは一般人であり、手にした武器も頼りなく、序盤では弾丸が足りなくなるかもしれないというハラハラ感がある。

途中でショットガンなど強力武器を獲得できるが、それでもリソースマネージメントをしっかりやらないと弾がなくなってしまうという具合だ。

神田氏によると、「そういう意味でのゲームバランスは非常に良かった」と語っていた。

さらにそういった部分にサウンドやアートというエッセンスが加わって、バイオハザード感が出たのではないかとのこと。

戦闘でのアートワークにこだわった部分として、死ぬ・死なない、体力の管理は見た目に合わせる、例えばモールデッドに噛まれたら死ぬといった"痛い"という度合いと、ダメージの具合を一致するように設定したという。


▲国ごとの評価では、ホラーにこだわっていたにも関わらず、"ホラー"や"グロ"という部分が足りないという国があったそう。
どの国か気になるが、アメリカだろうか?



 
5番目と6番目ののお題は「プレイ後の満足感」と「これまでのシリーズとは異なるシナリオ」に関してだ。

まずが満足感に関してだが『バイオ7』は、ユーザーのクリア後の満足感が非常に高かったそうだ。

同シリーズの4〜6の時よりもプレイ時間が短くなっているという印象もあったようだ。ただ、それがちょうどいい満足感につながっているというレビューも多かったという。

また、今回シナリオ・ストーリーという点において、敢えて説明しすぎないところへのこだわり、そして家族愛といった大きなテーマも含まれている。

そういった意味でも今まで「バイオハザード」で味わったことのない満足感があったのではないかというのが、川田氏の見解だ。

この評価の高さに関しては川田氏もかなり嬉しかったようだ。

いっぽう演出の面では、音楽を入れてしまうことでそのシーンに意味がついてしまうので、極力音楽を入れる場所を選別したと鉢迫 氏が語っていた。

こういった面に関しては、既にプレイしている人も改めてプレイすると新たな発見があるかもしれない。


▲バイオハザードアンバサダーでもある てんちむ さん。

なおイベントの最後には、てんちむさんに向けて、バイオハザード7をやるべき理由として、各々のクリエイターがプレゼンテーションを行ったので紹介する。

川田氏:「2年半にわたる血と汗と涙が結集してできあがったのがバイオハザード7です。まだ遊びたりないというなら、Gold Editionも出るので、もっと楽しんで欲しいと思っています。これ異状怖いものはあんまりないと思います。」

神田氏:「バイオハザード7は、開発スタッフのチャレンジとクリエティビティがつまっています。カメラ視点は変わっても、ホラー感、戦闘、アイテム管理、ボスバトルがあります。家族というのが大きなテーマですは、それぞれに色々なストーリーがあって、ベーカー家とのからみを楽しみながら、最後までやって欲しいです。そしてDLCプレイして、バイオハザード7の世界全てを楽しんで欲しいと思います。」

地 氏:「怖いゲームです。僕は怖いの大嫌いなんです。ただやってるうちに大好きになりました。それは何故かというと、怖いって楽しいです。紙一重ですが、その楽しさをやりきることによって、楽しさの体験の幅を広がるゲームだと思っています。DLCもやって、もっともっと楽しんで頂ければと思います。」

鉢迫 氏:「ヘッドフォンでプレイしてもらって、ベーカー家をとりまく環境に自分も入り込んでほしいです。そういう作りになってます。また、音にも歴代のバイオシリーズの中のモチーフを使った音が入っています。そういうのを探してもらうのものおもしろいですね」


最後に再び川田氏が、「バイオハザードシリーズに何タイトルも関わってきました。その中でも『バイオハザード7』は最高傑作だと思っています」と語り、イベントを締めくくった。

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■『バイオハザード7 レジデント イービル ゴールド エディション』商品概要

・商品名:バイオハザード7 レジデント イービル ゴールド エディション 

対応ハード:
PlayStation4(PlayStationVR対応/HDR対応、PlayStation4 Pro 4K/HDR対応)、Xbox One(Xbox One S HDR対応)、PC
発売予定日:2017年12月14日(木)
販売価格:ダウンロード版※
PS4、PC(STEAM版) 4,620円+税 Xbox One 4,680円+税
PC(Windows store版) 4,630円+税
ジャンル:サバイバルホラー
プレイ人数:1人
CEROレーティング:D(17才以上対象)

*CERO D版はダウンロードのみ

・商品名:バイオハザード7 レジデント イービル ゴールド エディション グロテスクバージョン

対応ハード:PlayStation4(PlayStationVR対応/HDR対応、PlayStation4 Pro 4K/HDR対応)、Xbox One(Xbox One S HDR対応)、PC
発売予定日:2017年12月14日(木)
販売価格:パッケージ版※:PS4 4,990円+税
ダウンロード版:
PS4、PC(STEAM版) 4,620円+税 Xbox One 4,680円+税
PC(Windows store版) 4,630円+税
ジャンル:サバイバルホラー
プレイ人数:1人
CEROレーティング:Z(18才以上のみ対象)

 

『バイオハザード7』公式サイト

PS STORE(日本)

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